【巨人】サンデー野上!直球にこだわり6回2失点「まずまず」

スポーツ報知
6回2失点の好投を見せた野上(カメラ・中島 傑)

◆オープン戦 ロッテ3―5巨人(18日・ZOZOマリン)

 まいた餌へと獲物がうまく食いついた。同点の6回2死一塁。野上は左打者の根元を1ボール2ストライクと追い込み、チェンジアップを投じた。タイミングは見事に外れ、バットが泳ぐ。投ゴロとなり、自ら一塁ベースを踏んで3アウトチェンジ。大きく息を吐いてベンチに戻った。6回105球、6安打2失点。西武からFA移籍した右腕が、上々の調整ぶりを見せた。

 この日のテーマは「直球」だった。「前回は変化球を多めに投げたので」と初回から直球主体で攻めた。捕手・小林のサインに何度も首を振るこだわりだった。直球を軸に投げたことによって、変化球との緩急も効果的だった。その結果、根元へのチェンジアップが生きた。「まずまずじゃないですかね。でもドームだったら分からない打球もあったので、もっと低めに投げることを意識していきたい」と語った。

 今季、巨人の開幕カードは30日からの阪神3連戦(東京D)。開幕投手の菅野、2戦目の田口に続き、野上は4月1日、3戦目の先発が有力視される。そのまま毎週日曜の先発を担うことになりそうだ。昨季、チームは日曜に11勝15敗の負け越し。曜日別最多の96失点を喫しただけに「サンデー野上」への期待は大きい。

 阪神といえば、妻で元「モーニング娘。」の石川梨華(33)は虎党としても有名だ。入団会見では「特に阪神戦は頑張りたい」と意気込んでいた。「球の質に関しては良くなっているという感じはあるので、しっかり調整していきたい」と野上。勝負の「4・1」へ、着実に歩を進める。(玉寄 穂波)

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