【巨人】上原、荒れた状態の本拠マウンドで本番想定37球「便利屋でやっていくつもり」

スポーツ報知
東京ドームのマウンドで投球練習を行った上原(カメラ・橋口 真)

 巨人の上原浩治投手(42)が28日、東京Dで行われた投手練習に参加。自ら志願し、実際のマウンドで本番想定の投球練習を行った。米国に比べて軟らかい土の感触を入念に確認。どんな起用法にも対応する「便利屋」になる決意を示した。

 通常、東京Dではベンチ裏のブルペンで投球練習するが、この日は野手が屋外でのナイター対応に慣れるため、G球場で調整。東京Dを投手だけで使える環境だったこともあり、上原が「マウンドで投げさせてほしいとお願いしました。ブルペンとは感覚が違うので」と希望。実際のマウンドを使った投球が実現した。

 まず、30日の開幕戦・阪神戦に先発する菅野に先に投げてもらった。「智之しか投げていなかったので、あまり荒れていなかったですけどね。普段は自分の前に投げている人が多いので」と、土が荒れた状態でのリリーフ登板を想定し、エースの後にマウンドに上がった。直球、スプリットを低めに集め計37球。無観客だったが、開幕2日前に最高の予行演習になった。

 メジャーから10年ぶりに復帰し、9日に入団会見。オープン戦3登板で無失点と結果を残した。斎藤投手総合コーチからは無理して開幕に合わせなくても良い、と気遣われたが、開幕に照準を絞り「もちろんそのつもりで、と話しました」と頼もしい。首脳陣は沢村、上原、マシソン、カミネロの4人で「勝利の方程式」を形成する構想。上原は「どこでも行ってくれと言われたら行きますし、便利屋でやっていくつもりです」と強調した。(片岡 優帆)

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