【巨人】“ON”岡本&尚輝で平成最強だ!7度目日本一で最多16度の昭和に続く

スポーツ報知
高橋監督(左)が見つめる中、ロングティーをする岡本(カメラ・中島 傑)

 来年4月30日、天皇陛下が退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されて、改元する。プロ野球の来季終了時には、新たな元号となっている。今年、巨人が日本シリーズに勝てば平成で7度目の日本一となり、同6度で並ぶソフトバンクを抜くことになる。開幕スタメンに名を連ねる巨人・岡本和真(21)、吉川尚輝(23)の活躍で「平成最強チーム」の称号をつかめ!

 オープニングの緊張感よりも、自覚と責任感のほうが強いのだろう。岡本の言葉は力強く、頼もしかった。「僕らの世代では、尚輝さんと僕が(開幕戦に)出るので、しっかりやりたい。恐れずにバットを振っていきたい」。昨季に続いて2年連続で開幕スタメンを任されるが、今年は阿部とのポジション争いを力で制して勝ち取った。大砲の代名詞でもある背番号「25」をもらったからには、やるべきことはハッキリしている。

 もう一人の若武者も、キリッと表情を引き締めた。吉川尚は、プロ2年目で初の開幕スタメン。「思い切ったプレーで、若い選手で盛り上げられたらいいし、経験がある選手とは違うので必死にやらないといけない」。球界屈指とも言われる守備範囲と俊足だけでなく、オープン戦では2本塁打とパンチ力も見せた。長らく不在だった二塁のレギュラーとして、最も期待される存在。岡本とともに、巨人新世代の両輪として先頭に立つ覚悟だ。

 6年ぶりの日本一を目指す戦いが幕を開けるが、今年頂点に上り詰めれば、その意義と価値は大きなものになる。チームは平成に入ってからの29年間で、通算6度の日本一。ソフトバンク(ダイエー時代を含む)と並んで最多だ。来年4月30日に天皇陛下が退位され改元となるため、ここで7度目の日本一に立てば、おのずと「平成最強チーム」の称号が手に入る。

 巨人は昭和時代、通算16度の日本一で他球団を圧倒した。「常勝軍団」としての地位を確立した。だが、近年は12年を最後に王座から遠ざかり、その間にソフトバンクが3度の日本一と猛追してきた。「自分の持ち味は打撃。しっかり勝負強い打撃ができるよう心がけたいです」と岡本。新時代を担うであろう若い力で決着をつけ、新たな歴史を切り開く。(尾形 圭亮)

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