【巨人】高木、901日ぶり1軍マウンド「チームのために」

スポーツ報知
8回から2番手で登板し1イニングを無失点に抑えた高木

◆巨人1―5阪神(30日、東京ドーム)

 大歓声に背中を押された。高木は4点を追う8回、東京Dのマウンドに立った。1軍公式戦登板は15年10月11日、阪神とのCS第1ステージ第2戦以来、901日ぶりだ。2死二塁のピンチを招き、高山との勝負。ファウルで粘られ8球目。外角へカットボールを投じ、遊飛に仕留めた。1イニングを1安打無失点に封じた。

 「ファンの方が温かく迎えてくださった。緊張することなく、投げることができました」。16年の開幕前に野球賭博への関与が発覚。NPBから1年間の失格処分を受けた。昨年3月に巨人と育成契約で復帰。約1年間ファームで若手とともに汗を流し、23日に支配下登録に復帰した。オープン戦は5試合に登板。防御率1・50と結果を残した。

 現在チームで左の中継ぎは高木のみ。貴重な存在だ。日本記録だった連続記録無敗も140試合に更新。「負けてすごく残念ですが、これからチームのために勝てるようにしたい」。迷惑をかけた分も、チームのために戦う。(玉寄 穂波)

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