【巨人】坂本、8打席目の18年初安打が同点打

スポーツ報知
6回2死満塁、坂本勇が中前に同点適時打を放つ(手前は岩崎)

◆巨人8―4阪神(31日、東京ドーム)

 勝利への執念が、打球に乗り移った。一塁ベースに到達すると、坂本勇はベンチに向かってガッツポーズを繰り返した。1点差に迫った6回2死満塁。岩崎の低めの直球を、指1本分短く握ったバットで振り抜き、中前打を放った。「ヒットが出ていなかったので1本打ちたいなと思っていた。何とか走者をかえそうと思っていました」。今季8打席目に生まれた18年初安打は、貴重な同点打だった。

 大ベテランの姿に奮い立った。6回無死満塁から代打で登場した阿部が、フルカウントから岩崎の低めのボール球を見極め押し出し四球。「今日は阿部さんの四球が一番のポイントだったと思う。ああいう場面で四球を選べるのは、改めてさすがだなと思った」。チームの逆転勝利のきっかけとなったプレーに、改めて偉大さを感じていた。

 主将4年目のシーズンとなる今季は、オープン戦は10試合で26打数5安打の打率1割9分2厘と低迷。開幕戦も3打数無安打に終わり、この日も8回の5打席目は見逃し三振に倒れるなど、決して状態は万全ではない。それでも、「今日は阿部さん、(岡本)和真がカバーしてくれた。僕も負けていられないですし、ヒーローになる選手が日替わりで出てくれたら」と前を向く。主将になって味わったことのない頂点を目指して戦う18年シーズンの一歩を踏み出した。

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