【巨人】ゲレーロ、執念のダイビングキャッチ 大西コーチが気迫と勇気を絶賛

スポーツ報知
1回無死二塁、鳥谷の左飛を好捕したゲレーロ(カメラ・橋口 真)

◆巨人3―2阪神(1日・東京ドーム)

 巨人の新外国人、アレックス・ゲレーロ外野手(31)が1日、阪神戦(東京D)に「4番・レフト」で先発出場し、守備でチームの勝利に貢献した。

 初回無死二塁。鳥谷のショート後方にフラフラッと上がった飛球に対し、全力疾走で前進して猛チャージした。レフト前に落ちるかと思われたその瞬間、ゲレーロが頭から飛び込んで地面すれすれでダイビングキャッチ。移籍後初登板初先発の野上を救うビッグプレーとなった。

 直後に腹部付近を痛がる様子を見せ、トレーナーと通訳が一塁ベンチから慌てて駆け寄る一幕もあったが、幸いにも擦り傷だけだったといい、衝撃で切れたベルトを交換してそのままプレーを続行した。

 チームは岡本の3ランで3―2と逆転勝利。試合後、大西外野守備走塁コーチは「振り返ってみれば初回のゲレーロがものすごく大きなプレーだった。球際の気迫というか執念がある。普段から『攻撃的に行ってくれ』、『まずノーバウンドで捕りに行ってくれ』と言っている。ゲレーロはスピードもあって、肩も弱くない。球際にも強い。今日は打が岡本なら守はゲレーロだと思う」と最大限の賛辞を贈った。

 ゲレーロ自身は試合後、「打てないときは守備をしっかりやらないといけないからね」と照れくさそうに振り返った。打撃には満足していない様子だったが、4回無死一塁から左中間への強烈なライナーを放ち、センター高山がグラブに当てて落球する間に二塁へ全力疾走(記録は二塁打)。二、三塁となり、岡本の3ランを呼び込んだ。昨季、中日で本塁打王に輝いた新4番が攻守でチームに貢献した。

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