【巨人】由伸監督、アグレッシブ采配 10割小林代え大城抜擢

スポーツ報知
勝利し、ファンの歓声に応える高橋監督

◆巨人3―2阪神(1日・東京ドーム)

 高橋監督のアグレッシブな采配が際立った。試合前から動いた。スタメン表の「8番・捕手」に名を記したのは、大城だった。2戦で6打席4打数4安打、打率10割の小林に代え、ドラ3ルーキーに試合を預けた。

 「オープン戦を通じて打撃であったり、非常に楽しみが多い選手かなと思っていた。どこかで、というところで今日スタメンという形になった」と説明。巨人の新人が開幕3試合目までに先発マスクをかぶるのは、01年の阿部以来3人目だ。

 期待に応え、大城は粘り強く試合を作った。野上を支え、失点はソロ2発のみに切り抜ける上々の先発デビュー。「公式戦のスタメンで使ってもらえて、その中でチームが勝てたのが良かった」と初々しく笑った。

 由伸監督は試合でも動いた。4回無死一塁。大山の遊ゴロは併殺かと思われたが、一塁はセーフの判定。ここでリクエストを要求した。「使えるところはどんどん、取っておいてもしょうがない」。リプレー検証の結果、判定は覆って併殺に。嫌な流れを断ち切り、野上の立ち直りを“アシスト”。今季2度目の要求で自身初の成功にもなった。

 2戦連続の逆転勝ちで、6年連続の開幕カード勝ち越し。「ただ、もう終わったことだから」。気持ちはすでに次の試合へ向けていた。(西村 茂展)

巨人

×