【巨人】ゲレーロ、中日・森監督の挑発にも「冗談として聞いておくよ」
スポーツ報知

巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(31)が2日、古巣への恩返し弾を誓った。古巣・中日との初対戦を前に「正直言って、複雑な感情もありますけど、野球界では起こりうること。他の4球団と同じ気持ちで臨みたい」とプロフェッショナルに徹し、自分の仕事を果たすことを宣言した。
“天敵”に負けない。昨季、35発を放った本塁打王のことを、誰よりも知っているのは、16年オフに獲得した中日・森監督だ。得意、不得意のコースなど特徴は丸裸同然だろう。本人も徹底マークは覚悟の上だ。
さらに森監督は開幕前の3月19日に行われた「セ・リーグファンミーティング 2018」の壇上で今季、自軍で期待する選手を問われ「ゲレーロです。こちらに味方してくれることもあるでしょう。ゲッツーを打ってくれることを期待しています」と挑発を繰り返した。それにも「冗談は冗談として聞いておくよ。僕はとにかく練習していくだけ」と大人の対応。雑音はシャットアウトして、集中する。
開幕から3戦連続で安打は出ているが、一発はまだない。由伸監督も「早く1本出てくれたらいいなと思う。本人も早く打ちたいだろうけど。本塁打を打てる打者は何でも数字が0というのは落ち着かないものだから」とスラッガー同士だから分かり合える心中を察した。
G砲も「(打撃の状態は)まだちょっと、自分がいるべきところにいない」と微調整が必要だと感じているが「徐々に近づいてきているよ」と近日中の爆発を予感させた。かつての庭で、1本目の放物線を描く。それが最大の恩返しだ。(西村 茂展)