【巨人】今季初の完封負け…3敗すべて外国人投手

スポーツ報知
1回1死二、三塁、畠山の打球を追うが捕球できなかった坂本勇(手前は立岡=カメラ・泉 貫太)

◆ヤクルト6―0巨人(6日・神宮)

 最後に岡本が見せ場を作った。9回2死、守護神・秋吉から左中間二塁打で演出。実に、3試合ぶりのヒットだったが「試合に負けているので、何とも言えないですね。勝っていれば良かったと言えるんですけど」。続く亀井が中飛に倒れゲームセット。今季初の0封負けに、若武者は悔しさをあらわにした。

 ブキャナンに対し、5回2死まで無安打に抑えられた。カットボール、スライダーの抜けも良く、この日は広めのストライクゾーンも有効利用された。だから的を絞りづらかったのも敗因の一つ。由伸監督は「前半で試合の流れが良くなくなっちゃったのでね。ブキャナン? 去年もやっているピッチャーだから」と言い訳はしなかった。が、今季の3敗すべては阪神・メッセンジャー、中日・ガルシアと外国人投手によるもの。アレルギーにならないうちにたたく必要がある。

 チームは若返っている。日々勉強だから、こんな打てない日も来る。指揮官は開幕前、スタメンを決めた岡本にこう伝えた。「少しずつ成長してくれればいいから」―。開幕2~4戦で計12打数8安打1本塁打、10打点と期待に応えたが、4、5日の中日戦(ナゴヤD)では無安打。必ず壁にぶち当たることを分かっていたからこそ「少しずつ~」と親心を見せていた。

 若手に過度な計算はない。だからこそ、クリーンアップが頼りになる。しかし、4番・ゲレーロはいまだ一発なしの打率2割8厘で、マギーは1割5分4厘。軸たる選手がチームを引っ張り、若手が必死についていく構図が理想だが、まだ形ができていないのが現状である。初回は坂本勇が強風の影響もあって飛球を落とす失策も犯したが、正直、この時期の敗戦は痛くもない。その分、伸びしろのたくさんあるチームだから、攻撃面で早く、一つの形を作りたい。(水井 基博)

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