【巨人】岡本、譲らん打点王…5戦ぶりタイムリー、得点圏打率は5割 

スポーツ報知
4回1死一、三塁、岡本が左越えに適時二塁打を放つ(捕手・中村=カメラ・生澤 英里香)

◆ヤクルト7―4巨人(8日・神宮)

 芯ではなかったが、バットを強く振り抜いた分、岡本の打球は伸びた。「バットの先でしたが、チャンスで打つことができたのはよかったです」。2点を追う4回1死一、三塁。アンダーハンドから浮き上がるように真ん中へ入ってきた山中の直球を、左翼フェンスにぶち当てた。タイムリーは5試合ぶりだったが、得点圏打率5割と勝負強さを発揮。バレンティンに並ばれたものの、11打点はリーグトップタイだ。

 開幕からの好調を支える要因の一つは、「切り替え」にある。昨季までの1軍通算出場は35試合だが、この間に主力選手たちの戦いぶりを間近で見たことは大きなプラスになった。「たとえ打てなかったとしても、レギュラーでやっている人たちはズルズル引きずらないし、すぐに切り替えて次の打席や試合に入っていた」

 この日の第1打席。2回1死一塁では外角カーブを引っかけて遊ゴロ併殺に倒れたが、ひるまなかった。第2打席では初球をとらえてタイムリー。「ゲッツーだったけど、内容は悪くなかった。次の打席では切り替えて行けました」。6回1死二塁でも低めフォークに反応し、ハーフスイングで三振を喫したが、9回先頭ではカラシティーの高め147キロを中前へ押し返した。阿部、坂本勇、村田らの姿から学んだことが、しっかり生きている。

 ヤクルトに3タテを食らって借金生活となったが、もちろん下は向かない。「試合に出て、チームの勝利に貢献することだけを考えてやっていきたい」。凡打したら打って取り返すように、負けた分は勝って挽回するだけだ。(尾形 圭亮)

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