【巨人】岡本「自分はホームランや打点を求められている」

巨人の岡本和真内野手(21)が、10日からのDeNA3連戦で「スラッガー対決」を制し、チームに勢いをもたらす。DeNAの中軸に座る筒香は日本を代表する長距離砲だが、巨人の若き大砲も開幕から好調をキープ。得点圏打率5割と勝負強さを見せ、リーグトップタイの11打点をたたき出している。「自分は本塁打や打点を求められていると思う」。3戦2発8打点と大暴れした開幕カード以来の東京Dで、バットが再び火を噴く。
自信は、自覚に変わりつつあるのだろう。価値のある一打とは? そう問われると、岡本ははっきりとした口調で即答した。
「試合に負けている時のタイムリーとかだと思います。ヒットも大事ですけど、自分はホームランや打点を求められていると思う。チームの勝利に貢献できるようにやっていきたいです」
開幕から9試合を戦って打率3割2分4厘、2本塁打。11打点は、ヤクルト・バレンティンと並んでリーグトップだ。得点圏打率も5割と勝負強い。今年から背番号「25」をもらったが、大砲の代名詞に恥じない活躍ぶりで、存在感も威圧感へと変わりつつある。
10日からのDeNA3連戦では、筒香と今季初対決する。誰もが認める、日本を代表するスラッガーだ。中軸として打線を引っ張り、チームの窮地を何度も一振りで救ってきた姿は、まさに岡本が理想とするもの。今年からBCリーグ・栃木へ移籍した村田修一の門下生という共通点もあり、“兄弟弟子対決”という構図でもある。
プロ4年目の岡本と、9年目の筒香。積み上げた実績には当然大きな開きがあるが、同じ高卒入団の長距離砲として、成長曲線を追いかける存在だ。「筒香さんはプロに入って3年目くらいからもう1軍で活躍(出場108試合で10本塁打)していたので…。僕ももっと早く出てこないといけなかった」。今季はスロースタート気味だった筒香だが、8日の広島戦(マツダ)では今季初アーチから2打席連発とエンジンがかかってきた。同じグラウンドで打ち合うことは、岡本にとって最高の腕試しになるだろう。
岡本は阪神との開幕カードで3戦2発8打点と打ちまくった。それ以来の本拠地・東京D。「状態は悪くないと思いますが、自分は調子どうこう言ってる立場じゃないので。チームが勝てるように頑張ります」。チームは前カードのヤクルト戦で3タテを食らって借金1の4位だが、窮地を救ってこそ真の大砲だ。(尾形 圭亮)