【巨人】山口俊、熱投130球で試合作った…7回5安打1失点

スポーツ報知
1回2死、筒香(手前)に投げ込む山口俊。古巣相手に7回1失点の好投を見せた(カメラ・酒井 悠一)

◆巨人3―4DeNA(10日・東京ドーム)

 気迫を前面に出した。山口俊はギアを上げて力でねじ伏せた。1点ビハインドの7回2死。神里を低めの145キロで見逃し三振に抑えると、絶叫してベンチに戻った。「あの回を3者凡退に抑えられたことは良かったです」。7回130球5安打1失点の熱投。直後の攻撃で、自身の代打・長野に一時逆転となる2ランが出る流れをつくった。

 チームは試合前まで3連敗中。完投を意識しながら「ペース配分は考えていない」と一人ひとり全力で立ち向かった。初回2死一塁、コンタクトレンズ交換のため小走りでベンチ裏に下がるという珍しいひと幕があったが、動揺せずロペスを内角直球で詰まらせて三飛。試合中に何度かあった古巣・DeNAファンからのヤジやブーイングにも動じず、最後まで攻め続けた。

 今季初登板となった前回(3日)の中日戦(ナゴヤD)は6回3失点で白星。中6日で臨んだこの日も6連戦の大事な初戦を任された。理想は完投のため満足していないが、「長い回を投げたい」との決意を胸に、先発投手の仕事を果たした。

 「大胆にいくということは、自分を信用していないといけないと思います」との信念を貫き、強気の投球が光った。(片岡 優帆)

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