【巨人】長野、代打で今季1号「今年こそ優勝に貢献」
スポーツ報知

◆巨人3―4DeNA(10日・東京ドーム)
バットを振り抜いた瞬間、長野の表情は少しだけ明るくなった。打球が右翼席に飛び込む。「俊(山口)が頑張っていたし、その俊の代打だったので。とにかくいい形で次の打者につなごうと思っていました」。1点を追う7回1死一塁から代打で出ると、一時逆転となる、今季1号2ラン。ベンチでは高橋監督が満面の笑みで迎えてくれた。
危機感と屈辱を力に変えた。キャンプからのレギュラー争いを制して開幕スタメンに名を連ねたものの、打率は1割台に低迷した。開幕2カード目の中日3連戦(ナゴヤD)では、早出組のバスよりも1時間ほど早く宿舎を出発し、タクシーで球場入り。ひとりブルペンにこもって、黙々とバットを振り込んだ。復調のきっかけをつかみたかった。
とはいえ、まだまだ本領発揮ではない。「今年こそ優勝に貢献したい」。本人も開幕前からそう言い続けてきた。スタメンとしてグラウンドに立ち、ガンガン打ちまくって投手を援護することが、長野の仕事だ。(尾形 圭亮)