【巨人】1番・坂本4出塁&マギー4番弾も連敗抜け出せず

スポーツ報知
1回1死一、二塁、マギーが1号3ランを放つ(カメラ・橋口 真)

◆巨人4―6DeNA(12日・東京ドーム)

 打った瞬間にオーバーフェンスを確信した。G党の大歓声に包まれながら、マギーがゆっくりと走り出す。「初回のチャンスだったし、少しでも点差を詰めたかった。いつも心がけていることなんだけど、強く打ち返すことができたよ」。初回に一挙5点を先行された直後の攻撃。1死一、二塁、東の真ん中スライダーを左中間席の上段へ運んだ。特大の1号3ランで、重い空気を吹き飛ばした。

 5連敗で迎えたこの試合、今季初めて4番に起用された。昨季序盤は5番、終盤は2番がメインながら「第87代」の4番としても19試合を戦った。「巨人の4番はやっぱり特別なものだと思う。米国の大統領のようにナンバリングされているし、そういう重みがある」。責任感は強い。昨季の13連敗中には、自ら志願してミーティングの輪の中心に立ち、ナインを鼓舞したこともあった。チームが単独最下位と苦境に立たされる中でのオーダー変更となったが、きっちりバットで応えた。

 その後の3打席は凡退し、チームもトンネルから抜け出せていないが、高橋監督は「(マギーに一発?)打ってもらわなくちゃいけない選手だからね。1本出たということで、この後(調子が)上がっていってくれればいいと思う」と今後に期待。マギーも「明日(13日は)エース(菅野)が投げる。広島は強いけど、何とか援護したい」と前を向いた。

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