【巨人】4番・マギー、2戦連発 「後ろに岡本がいるから」で好結果

スポーツ報知
マギーは長男・マケイル君と長女・クーパーちゃんとカートに乗って歓声に応えた

◆巨人10―2広島(13日・東京ドーム)

 待った。マギーは極限まで球を引きつけ、振り抜いた。5回、6―1としてなお2死二塁。2ボールからの3球目、内角のカットボールを捉えた。「(野村の球は)手元で動くので、しっかり見て打とうと思っていた」。12日に4番に座ってから2戦連発となる2号2ランでとどめを刺した。

 初回1死三塁から勝ち越し中前安打を放つなど2試合連続3打点。4番の役割を全うしている。「『4番』を特別視する日本のファン心理も理解はしているけど、意識しすぎると力が入って何ひとついいことはない。仮に凡退しても、後ろに岡本がいて託せるから」。自然体が好結果を生んでいる。

 開幕直後は打率が1割台をさまよった。無意識に力が入り、外角のボール球に手を出し続けた。救ってくれたのは阿部だった。バットを構える手の位置を体から少し離してみるように助言を受けた。上体の力が抜けて、上半身がうまく使えるようになった。「アベさんも自分のことに集中したいのに、気付いたことを言ってくれる。そういう人がいることがありがたい」と頭を下げた。

 試合前には円陣の輪で「攻撃でも守備でも、やるんなら中途半端じゃなくて徹底的にやってやれ」と声を出し、チームを鼓舞した。頼れる主砲が本来の輝きを完全に取り戻した。(西村 茂展)

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