【巨人】坂本勇、新潟でベイ止める「前を向いて」

スポーツ報知
相性の良い新潟から反撃ののろしを上げる坂本勇

 巨人の坂本勇人内野手(29)が、最下位に沈むチームの窮地を救う。今季の6連敗や昨季の13連敗など、苦境を打開してきたのは背番号6だった。17日のDeNA戦が行われる新潟は過去12試合で打率3割2分1厘と相性がいいことに加え、高橋監督は状態の良さも評価。また、先発マウンドを託される山口俊投手(30)も、新潟での通算防御率0・00というデータを引っさげ、好調DeNA打線に立ち向かう。

 チームが苦しい時に、主将が下を向くわけにはいかない。坂本勇はナインを、自らを奮い立たせるように語気を強めた。「しっかり切り替えて戦っていきたい。終わったことを振り返っても、負けが勝ちに変わることはない。みんなで前を向いてやっていくだけです」。直近3カードで1勝8敗と大きく負け越し、次の相手は8連勝中と勢いに乗るDeNA。踏ん張りどころだが、勝って勢いに乗り直すには最高の相手だろう。

 これまでだって、坂本勇がことごとく窮地を救ってきた。昨季は球団ワーストの13連敗を喫したが、6月9日の日本ハム戦(札幌D)で決勝打を放ち、負の連鎖を止めた。先日13日の広島戦(東京D)でも、初回先頭で三塁打を放って打線に火をつけ、10得点で連敗をストップさせた。

 高橋監督は「1番になってからはね、だいぶ坂本がチャンスメイクという形で、昨日(15日)は勝負どころでも打ってくれている」と状態の良さを評価する。新潟での過去12試合、53打数17安打の打率3割2分1厘と相性もいい。本人は「1番でも3番でも、やることは変わらない。走者がいなければチャンスメイク、いたらしっかりかえせるように」と冷静だが、期待せずにはいられない。

 チームはこの日、新潟入りした。坂本勇ら主力組は現地での練習は免除となったが、一部選手のピックアップ練習では、フリー打撃中に指揮官自ら左翼の守備位置に就き、打球を追いながらも若手野手陣の状態に目を光らせていた。「(15日は)あともう一歩、もう1点というところで、最後、逆転しきれなかったから、そこは課題」。苦境にいることは間違いないが、ひとつ歯車がかみ合えば、勢いを取り戻せるはずだ。(尾形 圭亮)

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