【巨人】坂本勇、124度目の猛打賞 由伸監督に並ぶ球団7位タイ「もっと打てるように頑張ります」

スポーツ報知
勝利のタッチを交わす坂本勇(右)ら巨人ナイン(カメラ・相川 和寛)

◆DeNA2―3巨人(17日・新潟)

 一塁ベースを駆け抜け、セーフを確認すると、坂本勇の表情から少しだけ笑みがこぼれた。1点リードの7回2死。三上から遊撃内野安打を放ち、この日3安打目をマークした。これで通算124度目の猛打賞を記録。千葉茂、由伸監督に並ぶ球団7位タイとした。試合後は「もっと、もっと打てるように頑張ります。いろんな人に感謝しています」と振り返った。

 由伸監督から受け取った無言のメッセージを体現している。5連敗で迎えた12日のDeNA戦(東京D)から、打順が3番から1番へと変更になった。特別な言葉はなかったというが、勇人にはしっかりと意図は伝わっていた。「何とか出塁してほしいということだと思う。必死にやっていきたい」。この日も初回に左前安打を放つと、3回先頭でも左前安打。得点には結びつかなかったが、常に相手にプレッシャーを与え続けた。

 試合後、指揮官は自身の記録に並んだ後輩について聞かれると「主力で出続けているところでは、当然、実力もそうだし、試合に出続ける体力もそうだし、こういう選手が、あらためてレギュラーなんだなと思うよね」と称賛した。

 越後の地も自然と力をくれたのかもしれない。これで通算13試合で58打数20安打、打率3割4分5厘、さらに1番で起用された試合に限定すると36打数17安打で打率4割7分2厘と抜群の相性を誇る。前夜(16日)は都内で体のメンテナンスやトレーニングに時間を費やしてから新潟入り。この日の試合に向けて最善の準備を続けたことが、爆発へとつながった。これでチームは2カード連続で初戦をものにした。「チームの先頭に立って、プレーしていきたい」と背番号6。まだまだ打ち続ける。

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