【巨人】お待たせしました!ドラ1鍬原拓也、GW中に1軍デビューも…19日2軍戦に先発 

スポーツ報知
イースタン・リーグのロッテ戦登板に向け調整する鍬原。結果を出して1軍昇格を狙う(カメラ・橋口 真)

 巨人のドラフト1位・鍬原拓也投手(22)が、ゴールデンウィーク中にも1軍デビューするプランが18日、浮上した。右腕は上半身のコンディション不良から復活し、19日のイースタンリーグ・ロッテ戦(G球場)でプロ入り初の公式戦に先発する。好成績を収めれば、28日のヤクルト戦(東京D)から始まる9連戦中の1軍昇格も見えてくる。

 胸の高鳴りを抑え、鍬原は冷静に練習に臨んだ。プロ入り後初めての公式戦を控えた前日。G球場での投内連係では周囲に負けじと声を出し、機敏に動き回った。「3軍でも6回は投げてきた。最低でも5回を投げたいと思います」と、明るい笑顔で先を見据えた。

 準備は整った。上半身のコンディション不良で、1月の新人合同自主トレから別メニュー。春季キャンプは3軍スタートだった。その後は順調に回復のステップを踏み、10日のプロ・アマ交流戦、航空自衛隊千歳戦(G球場)では6回81球、4安打1失点5奪三振と結果を残し、最速146キロをマーク。この好投で19日のロッテ戦では球数、イニング数も制限されない。いわば“特別扱い”なしでマウンドに上がる。

 現在1軍先発陣は菅野、田口、野上、山口俊、吉川光の5人。今週は試合が5試合のため5人で回せるが、来週の24日の中日2連戦(長野、前橋)を終えると、28日のヤクルト戦(東京D)からGW9連戦に突入。ここでは最低でも先発投手がもう1人必要となる。

 2軍の先発ローテのメンバーに入っているのは内海、大江、高田、ヤングマン、育成・坂本工ら。ヤングマンは外国人枠、坂本工は育成のため昇格は難しい。経験と実績のある内海が第1候補となるが、即戦力として1位指名した鍬原への期待も大きい。

 前日17日のDeNA戦(新潟)で山口俊がチーム今季初完投勝利を挙げたが、ここまでの先発陣の防御率は4・68。斎藤投手総合コーチはドラ1右腕について「出てきてほしいよ。(9連戦で)誰か1人必要になる。2軍で今投げてるのは内海、大江、ヤングマン、坂本工、高田。その中に鍬原が入ってきてどうなるか」と、19日の登板に注目する。いまだ勝ちがない吉川光が19日のDeNA戦(横浜)で結果が出なければ、救世主として入れ替わることもあるだろう。

 3軍戦はアマチュア選手が相手だった。初のプロを相手に、鍬原は「僕の直球や変化球がプロ相手にどこまで通用するか、どう対応されるのかが課題です」と話した。お披露目する時が迫っている背番号29。まずは目の前の試合に集中する。

 ◆鍬原 拓也(くわはら・たくや)1996年3月26日、岡山県生まれ、22歳。3歳で奈良に転居、小3から本格的に野球を始める。大正中では橿原磯城(かしはらしき)シニアに所属、中学硬式日本一を決めるジャイアンツカップに出場。北陸高(福井)では甲子園出場なし。中大では1年春からリーグ戦に登板。通算44試合で11勝13敗。177センチ、76キロ。右投右打。背番号29。年俸1500万円。

巨人

×