【巨人】坂本、ダメ押し&すかさず盗塁「点を取っていくことが大事になる」

スポーツ報知
5回1死二、三塁、中前に適時打を放ち、一塁へ走る坂本勇(カメラ・石田 順平)

◆阪神2―8巨人(20日・甲子園)

 高めのボールに対して、坂本勇はたたき潰すようにバットを振り抜き、打球を中前に転がした。4点リードの5回1死二、三塁。カウント2ストライクから藤浪の150キロ直球を仕留め、前進守備の二遊間を抜ける2点打を放った。「(菅野)智之がきっちり送ってくれましたし、そのランナーをかえすことができてよかった」。無死一、二塁から初球で犠打を成功させたエースに報いる一打となった。

 投手陣に1点でも多くの援護点をプレゼントするために、勇人は初回から仕掛け続けた。先頭で打席に立つと、制球が定まらない藤浪に対して2ボールからバントの構えを見せるなど揺さぶり、四球につなげた。さらに二塁へ進塁すると、ゲレーロへの3球目はファウルとなったが、三盗を企てるなど、隙さえあれば次の塁を狙う姿勢を示した。

 チームの苦境が続く中、どんなプレーが大事になるのか聞かれると、こう断言した。「相手の嫌なことをやって、点を取っていくことが大事になると思います」。自らの思いを初回からプレーで体現すると、4回には無死一、二塁から右前打で満塁を演出。その後の1イニング3得点を呼び込み、5回の適時打後にはすかさず二盗を決め、存在感を示した。

 チームはエース・菅野の好投もあり、3カード連続で初戦を勝利した。「こういう時期ですし、まずは(カード)頭を取っていかないといけないですから」。21日の阪神戦(甲子園)で、3連勝を収めた3日以来となる連勝を狙う。

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