【巨人】内海、5・3広島戦先発へ 2軍で12回0封の好調男

スポーツ報知
真剣な表情で投球練習する内海(カメラ・酒井 悠一)

 巨人の内海哲也投手(35)が、28日のヤクルト戦(東京D)からの9連戦中で今季初めて1軍に昇格することが26日、濃厚になった。ローテの谷間となる5月3日、広島戦(マツダ)先発の最有力候補。今季は開幕2軍も、イースタン・リーグ4登板で防御率1・71と好調を維持する。

 闘志を胸に秘め、黙々と腕を振った。内海はG球場で2軍残留練習に参加してブルペン入り。力強い速球を低めに集め、実戦を想定しながら88球を投じた。近日中に1軍合流となる見込み。1週間後、5月3日の広島戦(マツダ)で今季初先発の可能性が高まった。

 昨年は開幕ローテ入りも2勝に終わり、今季は新人時代の04年以来となるキャンプ2軍スタート。「真摯(しんし)に受け止めないと。まずはファームで、与えられたポジションでしっかり結果を残す」と前を向いて取り組んだ。体調面は万全で、名伯楽・小谷2軍投手コーチの指導を受けてフォームを固めてきた。

 2軍で好調を維持し、3月21日に1軍昇格した。同日に登板予定だったオープン戦・ヤクルト戦(神宮)が雨天中止になり、急きょ行われた両球団の実戦形式合同練習(東京D)に登板。4回2失点で再び2軍となり、開幕1軍を逃した。

 それでも、イースタン4登板で防御率1・71。21日の楽天戦(熊谷)では、慣れない地方球場のマウンドにも冷静に対応して6回無失点と好投した。「悪くはなかったと思います」と速球は最速143キロ。オフも肩を休めず継続して投げ込んできた成果で、昨年よりも球威がある。現在12イニング無失点中とファームの先発で最も安定した結果を残し、今季初めて1軍に合流するメドが立った。

 現在、1軍の先発ローテは菅野、田口、野上、山口俊、吉川光。直近の5試合は全てこの先発投手に白星がついて5連勝と、チームのムードは良い。最大5あった借金も完済して勝率5割復帰。巻き返しに燃える内海も満を持して戦列に加わり、ゴールデンウィーク9連戦で一気に「貯金ロード」を進みたいところだ。

 川相2軍監督は、2軍でも早朝から汗を流す内海の姿に「プロの選手として取り組みが素晴らしい。ずっと状態は良い。いつ1軍に呼ばれてもいいように準備させたい」と話していた。キャンプ前に覚悟を決めた通り、ファームで結果を残して巡ってきた1軍のチャンス。通算128勝左腕が戦いの舞台に帰ってくる。

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