【巨人】内海、フォーム見直し直球に力強さ ローテの谷間埋める

スポーツ報知
ダッシュする(左から)田口、菅野、吉川光、野上

 巨人の内海哲也投手(35)が、28日のヤクルト戦(東京D)からの9連戦中で今季初めて1軍に昇格することが26日、濃厚になった。ローテの谷間となる5月3日、広島戦(マツダ)先発の最有力候補。今季は開幕2軍も、イースタン・リーグ4登板で防御率1・71と好調を維持する。

 真夏のような暑さの中で行われた21日のイースタン・楽天戦(熊谷)。先発した内海は6回73球3安打無失点と躍動した。ラストイニングの6回は先頭の1番・島井を143キロで空振り三振。2番・西巻も143キロで三ゴロ。続く枡田は143キロ速球で空振りを奪うなど力で押し込み、詰まらせて捕邪飛に抑えた。初回から常時140キロ前後。最後まで球威は落ちなかった。

 三沢2軍投手コーチは、「スピードが出ているし、ストレート、ツーシームの速球系が非常にいい。まっすぐがいいと変化球が生きるし、マウンドで打者を攻める余裕が出てくる。状態はすごく良い」と絶賛していた。打撃好調の新人・岩見は速い球で追い込み、低めの落ちる球を振らせて三振に打ち取った。昨年以上に投球に力強さがある。

 2月の2軍キャンプでは「自分のことだけ考えてじっくり調整できた」と連日のブルペン入りで、バランス良いフォーム固めに取り組んだ。その成果がファームでの好成績に出ている。首脳陣は9連戦の「谷間」の先発に中川、大江、鍬原も検討したが、好調を維持する内海は今が昇格の最高のタイミングと言えるだろう。(巨人投手担当・片岡優帆)

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