【巨人】阿部、打ってスタンド沸かす「代打の6タコはキツい」

スポーツ報知
ビジョントレーニングをする上原(左)と阿部

 巨人の阿部が27日、悩める胸中を明かした。今季は代打の切り札として待機しているが、ここまで6打数無安打。「スタメンで6タコなら特に気にならないけど、代打の6タコはキツい。早く『H』(ヒットのランプ)を点灯させたい」。25日の中日戦(前橋)で63年ぶりに20得点するなど打線が好調なだけに、ベンチに控える阿部が打ち始めれば、攻撃力はさらに上がるはずだ。

 昨季までの17年間は、不動のレギュラーとして戦い続けてきた。そのため、試合途中から代打として準備を進めていく難しさはもちろん、「相手投手の球になかなか目がついていかない」という課題もあるという。実戦レベルの球という点では、フリー打撃では補いきれない部分。自軍ブルペンに入るなど、味方投手の球で目を慣らしていくしかない。

 一方、代打には難しさだけでなく、ありがたみも感じている。「コールされて出て行くと、ファンの人たちが大歓声で迎えてくれる。あれは本当にうれしい。早く打って、それに応えないといけないと思う」。登場しただけで球場の雰囲気が変わるのはスターの証しだが、次は打ってスタンドを沸かすつもりだ。

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