【巨人】代打の亀様決めた!中大の先輩・阿部が「苦しむ姿を見ていたからうれしい」
スポーツ報知

◆巨人11―8ヤクルト(29日・東京ドーム)
さすがカメ様! 一振りで試合を決めた。
亀井は7回、阿部の2点打で追いついた後の2死二、三塁。代打で初球の内角低めフォークをすくい上げた。打球は前進守備の中堅・青木の頭上を越えた。「今日は得点圏で打つのが仕事だと思った。しっかり1球で仕留められてよかった」。決勝の2点二塁打となり、笑顔で左手を突き上げた。
喜びは倍以上だ。中大の先輩でもある阿部の活躍が、自分のヒット以上にうれしかった。「毎日、阿部さんが苦しんでいるのは見えていた。やっと1本出たなというのもありますし、僕らもそういう姿を見てるだけにうれしく思います」
昨季の亀井はスタメンあり、代打あり。109試合中46試合が代打で、38打数13安打、打率3割4分2厘、得点圏打率は5割をマークした。だが、チャンスで回ってきた1打席で仕留める難しさも痛感した。阿部の苦悩はよく分かった。
14年目の今季は開幕2軍スタート。ファームでも昨年の経験から得た「1球で仕留める」というスタイルを貫いた。練習でも試合でも準備を怠らない。「勇人中心に若い選手たちが頑張ってる。阿部さん含めてベテランが邪魔にならないようにと思ってるんで貢献していけたら」と笑った。若手中心のチームが作り上げられるのは、35歳の亀井を含めたベテラン勢の支えがあってこそだ。(玉寄 穂波)