【巨人】坂本、今季東京D1号&7回トドメ打!
スポーツ報知

◆巨人11―8ヤクルト(29日・東京ドーム)
打った瞬間に坂本勇はスタンドインを確信した。フルスイングから放たれた打球は、左中間席最上段へ飛び込んだ。3点を追う3回2死。石川の初球スライダーを仕留め、2戦ぶりの2号ソロ。「(3点差で)初球から思い切りいった」。この回の同点劇を呼び込む価値ある自身の今季東京D初アーチだった。
シンプルな思考が功を奏した。相手捕手は初スタメンのルーキー・松本。「石川さんのような投手はいろいろな球種があるので、捕手によってもだいぶ(リードが)変わる」と分析し、だからこそ「逆に考えすぎないようにと思っていた」。1打席目は空振り三振に倒れたが、2打席目でしっかりとやり返した。
7回には2死二塁から右前へ適時打。試合を引っくり返した阿部、亀井に続いた。頼れるベテラン陣の活躍に「あれでみんなが乗っていけた。さすがです」。直後の守備から途中交代したが、2安打2打点で打率は3割4分3厘に上昇した。
開幕から闘志あふれるプレーを続ける。由伸監督は「チームの顔が、主将が、ああいう姿勢を見せれば、周りがついてくるのかなと思いますね」とたたえるなど、7連勝中もその存在感は際立っている。勇人も「点差が開いていても、つないで、つないで逆転できる雰囲気がある」と手応えを口にした。まだまだ連勝街道を突き進んでいく。(後藤 亮太)