【巨人】山口俊、会沢に連続死球であわや大乱闘
スポーツ報知

◆広島6―4巨人(1日・マツダスタジアム)
強烈なライナーが一、二塁間を抜けた。山口俊はバックアップに回った三塁ファウルグラウンドで天を仰いだ。5回2死一、三塁。菊池に外角142キロ直球を右前適時打とされたところで降板し、「自分自身をコントロールできなかった」。自己ワーストの8四死球で9安打6失点。今年5登板目で初黒星を喫した。
2回の打席で左前打を放ち、続く坂本勇の左中間二塁打で一塁から本塁まで激走した。気迫を見せたが、その裏2死満塁から田中への押し出し四球で失点。直前に投手・中村祐に与えた四球は際どい判定ではあったが、「今日一番の反省点です」と自分を責めた。
3回にはバティスタ、鈴木の連続ソロで同点。「基本である真っすぐでゾーンで勝負できなかった」と9安打中7安打が直球。自慢の重い速球を思うように操れず、低めの変化球を見極められて苦しんだ。
3回には会沢に果敢に内角を攻めるも2打席連続死球。「そこの制球をしっかり磨かないと」と振り返った。敗れはしたが、2試合連続完投勝利中だった右腕への信頼は揺るがない。「次に向けて作り直すだけです」と前を向いた。