【巨人】責められない6・7回続投…沢村で同点、マシで逆転負け

スポーツ報知
6回1死三塁、バティスタに同点の中前適時打を浴びた沢村(左は三塁走者・田中)

◆広島3―2巨人(3日・マツダスタジアム)

 攻めた結果、相手の打撃が上回った。マシソンは同点の8回、沢村に代わって3番手で登板。先頭・田中の右中間二塁打の後、菊池にバスターで右前安打を浴び、ライト亀井がはじく間に決勝点を奪われた。ともに直球。中11日と間隔が空いたが「それは関係ない。(広島の)いい選手がいいプレーをしたということ」と言い訳はしなかった。

 先発完投や大量得点が多かった事情もあり、4月21日の阪神戦(甲子園)を最後に登板がなかった。雨天中止の前日2日、リリーフ陣はアップ後の練習を免除されて「休養指令」が出たが、マシソンは体のキレを出そうと室内でダッシュを繰り返した。万全の準備でこの日のマウンドに上がり、「自分は常に攻める気持ちで投げる。慎重になる時は野球をやめないといけない」と戦う姿勢は見せた。

 先発の吉川光が5回70球で1失点と好投。1点リードの6回から登板した沢村は1死三塁からバティスタに同点の中前適時打を許した。カウント3―1から小林のサインに首を振って投じた内角直球だった。

 「(バティスタが)目線を上げてきていて(低めの)フォークを振ってこなかった。自分で選択して内角でポップフライを打たせようと思ったのですが、甘く入ったのは技術不足です」

 沢村は試合後に反省したが、考えて全力を尽くした結果。7回も続投して2回1失点は責められない。

 打線が追加点を奪えない中、6回から「勝利の方程式」に託した由伸監督も、「我々が判断したこと。こういう形になったのはしょうがない」と切り替えを強調した。上原が方程式から外れている今、沢村、マシソン、カミネロが頼みの綱。3人で終盤を乗り切れなくては、広島との差は埋まらない。(片岡 優帆)

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