【巨人】岡本送れず、ゲレ盗塁死、立岡も送れず…由伸監督「他に手が…」

スポーツ報知
延長11回2死二塁、三塁への盗塁に失敗したゲレーロ(カメラ・矢口 亨)

◆DeNA0―0巨人=延長12回規定により引き分け=(4日・横浜)

 膨らんだ期待が一瞬でしぼんだ。巨人は延長12回無死一、二塁。フルカウントから送りバントを試みた立岡の打球は転がらず、捕手の目の前で止まった。拾った嶺井から三塁、そして一塁へと転送され、併殺が完成した。「最悪の結果になってしまいました…」と絞り出した立岡。その後、2死満塁としたが、最後は代打の代打・中井が三振に倒れ、勝利は消えた。

 勝ちたい試合だった。菅野が期待通り、DeNAを封じていく。7回無死一塁。由伸監督が動く。「何とか先に(1点を)と思っていた」。岡本にバントのサインを出したが、捕手への小飛球となった。プロ入り後、まだ犠打を決めたことがない岡本だが、本拠の試合前にはバント練習を欠かさない。「練習しても試合につなげなかったら意味がない。決めるところで決めないと点も入らない」と猛省した。

 他にも生まれた細かなミスが、本塁を遠ざけた。11回2死からは二塁走者・ゲレーロが単独で果敢に三盗を試み、失敗。延長回はいずれも得点圏に走者を置いたが、決定打を欠いた。

 立岡のバント失敗について、指揮官は「それ(ミス)もあるけど、サインを出したのは我々だから。我々にも、他に(手が)あったんじゃないかというところはある」とベンチの責任とした。

 それでも投手陣の“奮投”でチームとしては2年ぶり、DeNA戦では36年ぶりの0―0での引き分けに持ち込んだ。負けなかったことでチームは2位に浮上した。「当然負けるよりも、こうやって何とか粘れたことは良かった」とうなずいた指揮官。収穫も課題も出た試合を、この後に生かしていく。(西村 茂展)

巨人

×