【巨人】上原、6点差9回に登板で被弾「もうちょいの辛抱です」

スポーツ報知
9回に登板した上原(右)は捕手・小林と勝利のハイタッチをする

◆DeNA3―8巨人(5日・横浜)

 上原は潔く、現在地を認めた。6点リードの9回、中4日で登板。簡単に2死を奪った後、神里に直球を右翼席へ運ばれ、1イニングを1安打1失点。4月10日、1点リードの8回に登板したが、3失点で逆転され、日本復帰後初黒星を喫した相手に完全リベンジとはならなかった。08年9月15日に先発勝利して以来、10年ぶりとなるハマスタでの投球に「マウンドどうこうじゃなく、自分の問題。もうちょいの辛抱ですね」と復調の道半ばだとした。

 試行錯誤を繰り返す。この日投げた12球のうち、宝刀のスプリットは3球のみ。直球が7球、スライダーが2球と真っすぐ主体に、横の変化も武器に加えようとしている。前回登板に続き、走者がいなくてもセットポジションでの投球を継続した。斎藤投手総合コーチは「一発は食らったけど、考えながらやっていた。いろんなパターンができるようにね」と評価した。

 練習にダッシュやジャンプを取り入れるなど下半身を追い込みつつ、登板を重ねる。当然、疲労もたまりやすくなるが「その中で結果を出さないといけない。そうじゃないと、1軍にいるから周りの人にも申し訳ない」ときっぱり。相反するものを両立させて、必ずはい上がる。(西村 茂展)

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