【巨人】ゲレーロ、初の2打席連発…ハマスタ初アーチ「あとは神宮だけだね」

スポーツ報知
4回1死、ゲレーロが左越え本塁打を放つ

◆DeNA12―8巨人(6日・横浜)

 最後まで諦めない気持ちを、ゲレーロがバットに込めた。8点ビハインドの4回1死。1ストライクから、京山が初球から続けたチェンジアップを見逃さなかった。弾丸ライナーが左中間席中段へ飛び込む。「まだ何が起こるか分からないから、諦めずにやっていた」。4月30日のヤクルト戦(東京D)以来5試合ぶりとなる6号ソロで、気を吐いた。

 まだ闘志は尽きない。またしても8点差で迎えた6回1死一塁の第3打席。2ストライクと追い込まれた後、高めのつり球が真ん中付近へ甘く入ったところを仕留めた。「ゾーンを絞って待っていた」。高いアーチを描いて右中間席最前列へ飛び込む2打席連発の7号2ラン。今季初めての走者を置いてのアーチにもなった。

 「これまでも(走者を置いた場面で)本塁打を常に狙ってはいた。だけど、相手の失投がなかなか来なかったり、僕も気持ちが急(せ)いてしまったりした。駆け引きの中で、うまくいかないこともあるよ」

 中日に所属した昨年7月21日の広島戦(マツダ)以来、来日3度目の1試合2発を含む3安打4打点。坂本勇と並んでチームトップの24打点と主砲としての役割を果たしている。

 30試合を終え、無安打は6試合のみ。調子の波が少ない要因は、持ち前の研究熱心さにある。毎試合後、ロッカーのイスに座り、その日の打撃内容を自分で振り返ることが日課。手に入れば、その日の打席の動画をじっくりと見返し、相手の攻め方や自分のアプローチを振り返る。9連戦中には「疲れたよ」と笑いながらこぼすこともあったが、試合への集中力を欠いたことはない。

 この日の2発は、横浜スタジアムで放った初アーチも含まれた。「あとは神宮だけだね」と本人が記憶する通り、セの本拠6球場斬りにも王手をかけた。主砲が体現したネバーギブアップの精神は、必ずチームの助けになる。(西村 茂展)

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