【巨人】“ミスターメイ”坂本勇、鬼門の5月打破する
スポーツ報知

少しずつ疲れが見え始める時期だが、主将・坂本勇は前だけを見据えて戦いに挑む。8日からは0・5ゲーム差で追いかける2位・阪神との3連戦。5月に入り1勝3敗1引き分けだが、「しっかり気持ちを切り替えて戦っていきたい」と語気を強めた。
チームにとって5月は鬼門だ。昨季は10勝14敗と負け越し、月末の6連敗が6月の球団最悪13連敗につながった。さらに、月間打率もシーズンワーストの2割2分8厘と、苦戦を強いられた。要因について、伊藤トレーニングコーチは「連戦や移動も多いので、ゴールデンウィーク前後は疲れが出始める時期」と説明する。
ただ、勇人はここまでリーグトップの打率3割8分4厘、主砲のゲレーロと並ぶチームトップタイの24打点と、大車輪の活躍を見せる。昨季もチームが苦戦する中、月間打率3割6厘と安定した成績を残し、今年も5月の5試合で22打数10安打の打率4割5分5厘と“ミスターメイ”っぷりを発揮しているだけに、「しんどいのはみんな一緒。今の感じを維持しながらやっていくために、コンディションをしっかりと整えていく」と、自覚は十分だ。
同コーチも「(坂本勇は)自分からきっちりやってくれている。そういうのがパフォーマンスを支えている」と話すなど、試合前後に入念に体をケアするなどの高い意識が今の結果にもつながっている。
この日チームは休養日。8日からの3カードは阪神、中日、ヤクルトと、4月下旬の8連勝と同じカード並びだ。「まずは(カード)頭をしっかり取れるように」。主将のバットで、今年は5月からチームの勢いを加速させる。(後藤 亮太)