【巨人】菅野「優勝できるよう頑張ります」圧巻の13K完封で4勝目

スポーツ報知
13奪三振で完封勝利の菅野がガッポーズ(カメラ・森田 俊弥)

◆巨人6―0中日(11日・東京ドーム)

 巨人は菅野が中日打線を5安打無失点に抑え、今季2度目の完封勝利で4勝目を挙げた。菅野は4月20日の阪神戦(甲子園)の9回から、4試合で計27イニング無失点と圧巻の投球となった。チームは3連勝。

 9回無死三塁から、力づくで完封勝利をもぎ取った。1死一、三塁とされてからビシエドを空振り三振、福田を三ゴロに抑えた。「最後は意地で抑えました」実数発表を始めた05年以降で最多となる4万6855人が詰めかけた東京ドームをオレンジ色に染めたG党が沸き返った。

 2回1死から福田を147キロ外角直球で空振りをとって3球三振に斬ると、続く藤井はフォークで空振り三振。3回は高橋、大野奨、小笠原を3者連続三振。4回は大島を150キロ直球で空振り三振、京田をフォークで空振り三振で7者連続三振。アルモンテは2ストライク1ボールから投ゴロだったが、圧巻の奪三振ショー。7者連続奪三振は54年の大友工、03年の久保裕也、12年の杉内俊哉に並び球団タイ記録となった。さらにこの日の13奪三振は自己最多タイ。「三振を取るピッチャーじゃないので、いつもより多いなという感じはしましたけれど。途中から『多分、疲れる』と思ったので打たせて取りました」と苦笑いした。

 7回にはこの日一番のピンチを迎えた。連打で無死二、三塁。ギアを上げた菅野は、ビシエドを遊飛に打ち取ると、福田と藤井から連続三振を奪って雄叫びを上げた。

 今季3完投目で完封勝利は2度目となる。「最高の気分ですし、もっともっと最後までマウンドに立ちたいなと思います」と投げきることへのこだわりを口にした。

 開幕から2試合連続で黒星を喫した。「あの時期は無駄じゃなかった。あの時期があったからこそ、今の自分がいるので続けていきます」と語ると、ファンからは拍手が起こった。

 そして最後は「チームのいい状態なので。このまま首位の広島をとらえてなんとか優勝できるよう頑張ります」と、駆けつけた巨人ファンに力強く宣言していた。

 【試合経過】

 ◆9回(中0、巨X)

 【中】(三塁吉川大、左翼中井、中堅立岡、右翼長野)大島右翼線三塁打、京田三振、アルモンテ四球、ビシエド三振、福田三ゴロ

 ◆8回(中0、巨3)

 【中】高橋三振、大野奨の代打亀沢三振、小笠原の代打野本三邪飛

 【巨】(投手谷元、捕手松井雅)岡本左前安打、ゲレーロの右前安打で岡本二進(代走立岡)、マギー左越4号3ラン、亀井三振、長野一ゴロ、小林左前安打、菅野三振

 ◆7回(両軍0)

 【中】京田左前安打、アルモンテの右中間二塁打で京田三進、ビシエド遊飛、福田、藤井ともに三振

 【巨】菅野二ゴロ、坂本勇遊ゴロ、吉川尚一ゴロ

 ◆6回(両軍0)

 【中】大野奨左飛、小笠原右飛、大島一ゴロ

 【巨】マギー四球、亀井右飛、長野の遊ゴロでマギー二封、小林三ゴロ

 ◆5回(中0、巨1)

 【中】ビシエド、福田ともに右飛、藤井中前安打、高橋中飛

 【巨】小林中前安打、菅野の三前バントで小林二進、坂本勇中飛、吉川尚の中前安打で小林生還、岡本の右前安打で吉川尚二進、ゲレーロ遊ゴロ

 ◆4回(両軍0)

 【中】大島、京田ともに三振、アルモンテ投ゴロ

 【巨】ゲレーロ投ゴロ、マギー右前安打で二塁狙うもタッチアウト、亀井四球、長野の左前安打で亀井一挙三塁狙うもタッチアウト

 ◆3回(両軍0)

 【中】高橋、大野奨、小笠原3者連続三振

 【巨】坂本勇右飛、吉川尚一ゴロ、岡本三振

 ◆2回(中0、巨2)

 【中】ビシエド遊ゴロ、福田、藤井ともに三振

 【巨】ゲレーロ右翼線二塁打、マギーの中前安打でゲレーロ三進、亀井三振、長野のとき暴投でマギー二進、長野の左越二塁打でゲレーロ、マギーともに生還、小林、菅野ともに遊ゴロ

 ◆1回(両軍0)

 【中】大島右前安打、京田の右飛で大島帰塁できず併殺、アルモンテ右飛

 【巨】坂本勇二ゴロ、吉川尚投ゴロ、岡本三ゴロ

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