【巨人】野上、短髪効果!? 西武時代の“金言”守り4勝目
スポーツ報知

◆巨人9―5中日(13日・東京ドーム)
野上は気持ちを切り替えた。6回、1点を返され、なおも1死満塁。福田に外角への直球を投じ二ゴロ併殺。3連打と四球を与えたが大崩れしなかった。6回98球、5安打1失点で4勝目。「大量失点せずに最少失点で抑えられた。けど追い込んでからヒットを打たれたのは反省です」と慢心はなかった。
これまで7試合中4試合で初回に失点。試合前、斎藤投手総合コーチから「初回にいつもやられるから飛ばしていけ」とゲキを受けた。キレのある直球が生きて変化球も決まった。「ファウルをほしいところで取れたので良かった」とうなずいた。
野上にとって一つのルーチンがある。髪形だ。西武時代、16年まで髪の毛が長かったが3勝9敗と結果が出ず苦しいシーズンを送った。当時、栗山から「髪を伸ばしていた時はダメだった」という話を聞き、17年からはずっと短髪だ。その“金言”を今も大切にする。
ちょうど1週間前の6日。DeNA戦(横浜)で3回途中7失点。2敗目を喫し唇をかんだ。その後「このまえダメだったから切ってきたよ」と、短い髪をさらに切ってスタイルチェンジ。「1年間は長いので。切り替えていかないと」と、新たな気持ちで試合に臨んだ。
この日は母の日。実家にカーネーションを送った。東京Dでは4戦3勝。まだまだ野上は勝ち続ける。(玉寄 穂波)