【巨人】“地方のドン”山口俊、鹿児島で連敗ドンマイ復活3連勝だ

スポーツ報知
鹿児島でのヤクルト戦に先発する山口俊はジャイアンツ球場で調整した(カメラ・矢口 亨)

 「山口どん」は復活を目指す。巨人・山口俊投手(30)が14日、地元・九州で4勝目を挙げる決意を示した。先発予定の15日のヤクルト戦(鹿児島)に向け、G球場で調整。過去2戦は制球が乱れ連敗と苦しんでいるが、今季2勝の地方球場で快投を誓った。

 気持ちを切り替えて臨む。夏のような日差しの下、山口俊はG球場のグラウンドで入念にキャッチボールを行った。乾いたミットの音が響く。「自分はコースを突いて抑えられる投手ではない。自分のボールを自信を持って投げたいと思う」と見据えた。

 1日の広島戦(マツダ)は4回2/3を9安打8四死球で6失点、8日の阪神戦(東京D)は5回5安打5四死球の7失点で2連敗。「最近の2戦は(完投していた)いい時に戻そう戻そうとして逆にズレていた部分があった。いいイメージを持ちつつ、切り替えて強いボールを投げることができればいい」とツバメ斬りでリスタートする。

 2戦連続完投を飾った4月17日のDeNA戦(新潟)と同24日の中日戦(長野)は、ともに地方球場。プロ入り後、地方ではリリーフも含め27登板し3勝3敗、防御率2・11と環境の変化を苦にしない強みがある。今回も鹿児島で勢いに乗りたい。大分出身の山口俊は、鹿児島での登板は柳ケ浦高時代にあるが、プロでは初。「(名産の)かすたどんは好きです」と初見参の地の印象を語った。当日の予想最高気温は30度。新潟では寒さの中、長野では雨の中で快投。逆境に強い男が復活の花を咲かす。(玉寄 穂波)

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