【巨人】薩摩はやはり“勇人”だ!坂本勇、右への先制弾…好調のカギは開運ネックレス

スポーツ報知
3回、先制の右越えソロを放つ坂本勇

◆ヤクルト4―12巨人(16日・鹿児島)

 鹿児島の夜風にも乗り、坂本勇の打球はグングン伸びた。歓声もどんどん大きくなる。「自分のいいポイントで打てたので思ったよりも伸びてくれた。ひと振りで先取点を挙げることができてよかったです」。0―0の3回1死。原のスライダーを、右翼席へ放り込んだ。6日のDeNA戦(横浜)以来となる4号ソロ。初回、2回とチャンスを作りながらも得点に結びつかなかったが、主将のバットでスコアボードに「1」を光らせた。この一発が、大勝への号砲になった。

 さらに3点リードの4回1死一、二塁では内角球を巧みに引っ張り、左前適時打で追加点を奪った。「いい流れで、イケイケムードでつないでくれた」と味方のアシストに感謝したが、得点圏打率4割8分6厘と勝負強さは抜群。7回には押し出し四球を選び、2安打3打点。高橋監督が「1番になってからもしっかり、本当に全てにおいてチームを引っ張ってくれている」とうなるように、変幻自在の打撃で打線をけん引している。

 名将から託された“お守り”が効いているのかもしれない。4月25日の中日戦で群馬・前橋に遠征した際、ソフトボール元女子日本代表監督の宇津木妙子氏が激励に来てくれた。今年の沖縄キャンプではノックを打ってもらうなど気にかけてもらっていたが、この時は差し入れとして、特殊な素材で編み込まれたネックレスをプレゼントされた。「体のバランス感覚だったり、体幹が安定すると聞いたので、ずっと着けさせてもらってます」

 今季はややスロースタート気味で開幕したが、まさに効果てきめんだった。その試合で3安打4打点をたたき出してペースアップすると、以降はハイアベレージをキープ。打率3割5分9厘でリーグ2位につけている。「力みすぎずに、いいバランスでいけている。大量得点があると優位に立てるし、ああいうイニングを増やしていければ」。鹿児島で行われた12年4月26日のDeNA戦では2安打5打点と大活躍したが、やはり薩摩といえばハヤト。背番号6が再び輝きを放った。(尾形 圭亮)

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