【巨人】菅野が「挑む」斎藤超え!16年は30回連続無失点でタイ…今度こそ

スポーツ報知
力のこもったキャッチボールで調整する菅野(カメラ・中島 傑)

 18日のDeNA戦(東京D)に先発する巨人・菅野智之投手(28)が17日、新たな偉業への決意を示した。現在27イニング連続無失点。自己最長は16年の30イニングで、球団では89年斎藤雅樹、香田勲に並んでおり「狙える位置にいる以上狙いたいです」。入団以来、さまざまな記録を塗り替えてきたエースに大きな期待がかかる。

 巨人の勝利のため、貪欲に上を目指す。4月20日阪神戦(甲子園)の9回から4試合、計27イニング連続無失点の菅野はG球場で調整。「斎藤超え」が迫っていることについて聞かれると、大黒柱の責任感を口にした。

 「狙える位置にいる以上は狙いたいです。それがチームの勝ちに直結することだと思うので」

 菅野は16年3~4月に自己最長の30イニング連続無失点を記録した。球団では89年の斎藤雅、香田に並ぶ快挙だった。18日の試合で4回まで無失点なら、尊敬する大投手で現役時代に「平成の大エース」と称された斎藤投手総合コーチ、そして自身の記録を超えることになる。

 「何十イニングでも続けるつもりでいきますけど、積み重ねなので。もしかしたら、初回に点を取られるかもしれない。取られた後にずるずるいかないことが大事だと思っています」

 菅野は昨年、球団では斎藤雅以来28年ぶりとなる3試合連続完封を達成。4連続完封がかかった5月9日の阪神戦(東京D)で初回に2失点し、8回4失点で敗れた。常に無失点、完封を目指して投げる中で、過去の教訓も糧にする。

 「去年、3試合連続完封した次の阪神戦で初回に打たれて。その後もちょっと引きずって打たれてしまった。(失点後)いかに切り替えられるかだと思うので、最少失点でいきます」

 この日は短距離ダッシュなどを行った。ここまで7登板、両リーグ最多56回で6四球、防御率1・93。これまで数々の記録を作ってきたエースが、チームの勝利に向け、新たな偉業に挑戦する。(片岡 優帆)

 ◆菅野がこれまでに作った主な記録
 【14年】
 ◆MVP プロ2年目での受賞はセ・リーグ最速タイ(4人目)
 【15年】
 ◆入団から3年連続2ケタ勝利 巨人では66年から13年連続で記録した堀内恒夫以来、6人目
 【16年】
 ◆3試合連続10奪三振以上 巨人では72年高橋一三、86年槙原寛己、03年木佐貫洋の3試合連続に並ぶ4人目の球団記録
 ◆月間防御率0・00 2リーグ制(50年)後4人目。65年9月の0・28の金田正一を超えチーム初の月間0・00(30回以上)
 【17年】
 ◆3試合連続完封 セでは89年巨人・斎藤雅樹以来、28年ぶり
 ◆年間4完封 斎藤雅樹以来、球団21年ぶり
 ◆入団5年目までに最優秀防御率3度獲得 58年稲尾和久(西鉄)以来59年ぶり2人目、セ初

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