【巨人】陽岱鋼、実戦復帰3軍で連発!4の4で25日1軍合流不安なし

スポーツ報知
2回無死一塁、陽が2打席連続となる2ランを放ち、ナインに迎えられた

◆交流戦 巨人3軍10―1BFL選抜(19日・ジャイアンツ球場)

 左手甲を骨折して戦列を離れていた巨人・陽岱鋼外野手(31)が19日、3軍で実戦復帰し、2打席連続本塁打を含む4打数4安打3打点と大暴れした。独立リーグ・BFL選抜の交流戦(G球場)に「1番・中堅」で先発出場。4月3日の中日戦(ナゴヤD)で死球を受けて骨折して以来46日ぶりの対外試合で存在感を示し、1軍復帰に向けて力強く一歩を踏み出した。

 快音を響かせた打球が左翼防球ネットにぶつかると、陽の不安は一瞬で消えた。初回先頭。3ボールから左投手の直球にバットが反応し、復帰後初打席で先頭打者本塁打を放った。「今日一番不安だったのは打撃。3ボールから振れなかったらまた考えてしまうところだったけど、しっかり振れたことでいい方向にいった」と、安どの表情を見せた。

 自然体を取り戻すと、もう止まらない。2回無死一塁から今度は右越えに2ランをぶち込み、2打席連続アーチでスタンドのファンをどよめかせる。4回には先頭で左前打。次打者の増田への3球目で盗塁も決めた。「体は動いていた。盗塁もちゃんと走れたのでよかったです」。6回も左前に運んだ。4打席ともに本塁へ生還。打席では左手に防具をつけるなど、準備も入念だった。

「いつでも」準備着々 ベンチの中でも、試合中は若手選手に交じって大きな声を出し、打席が近づくとバットを握り、タイミングを計った。実戦でしか味わうことのない感覚を養った。試合後は「楽しさはあった。でも、久しぶりなので疲れますね」と充実感をにじませた。

 陽は20日も3軍戦に出場予定で、順調なら25日からの阪神3連戦(甲子園)から1軍に合流することも有力視されている。リハビリ期間中も1軍の試合はこまめにチェックしてきた。「ここと言われた時にいつでもいけるように準備していきたい」。背番号2が1軍の舞台に戻ってくる日はそう遠くないはずだ。(後藤 亮太)

 ◆G陽岱鋼、復帰への道のり

 ▼4月3日 中日戦(ナゴヤD)の初回先頭、中日先発・柳の内角直球を左手首付近に受けて途中交代。名古屋市内の病院で「左手甲の骨折」と診断を受ける

 ▼同5日 3軍のリハビリ組に合流

 ▼5月2日 硬式球でのティー打撃を再開

 ▼同9日 マシン打撃を再開

 ▼同12日 屋外でのフリー打撃を再開

 ▼同15日 3軍の全体練習に合流

2回無死一塁、2打席連続となる2ランを放ち、ナインとタッチを交わす陽(右)(カメラ・柳 敏彦)【右】1回無死、陽が左越えに先頭打者本塁打を放つ

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