【巨人】6被弾大敗で5カードぶり負け越し、由伸監督「抑える方法あるはず」

スポーツ報知
1回2死一塁、スタンドに飛び込む筒香(手前)の中越え先制2ランを見つめる高橋監督(後方中央=カメラ・森田 俊弥)

◆巨人2―10DeNA(20日・東京ドーム)

 いくらなんでも打たれすぎだ。巨人はDeNAに、2年ぶりとなる1試合6本塁打を浴び、10失点で大敗。5カードぶりに負け越した。特に筒香には3本塁打を許し、この3連戦で計5被弾。低迷していた4番打者を目覚めさせてしまった。チームの被本塁打は両リーグワーストの47本に達した。

 守っていた巨人の野手は一歩も動けなかった。4回、筒香の放った大飛球は、右翼バルコニー席上部の看板を直撃した。この日2発目となる推定140メートルの10号ソロで大勢は決まった。天を仰いだ野上は「乗せてはいけない選手に打たれてしまった」と唇をかんだ。

 野上は初回も筒香にバックスクリーン右へ2ランを許した。ともに高く浮いたり、内角を突ききれなかったりの失投。9回には田原がこの日3発目を食らい、3連戦で5発を含む11打数7安打8打点と大暴れを許した。

 筒香は侍ジャパンの主砲だ。当然、抑えるのは難しい相手だが何度もやられては「さすが筒香!」だけで終わらせられない。この3連戦が始まる前まで打率2割2分7厘、6本塁打、23打点と決して本調子ではなかっただけに、高橋監督は「他はそんなに打たれていないんだから。(抑える)方法はあるはずでしょう」と対策の必要性を指摘。村田ヘッド兼バッテリーコーチも「慎重さがあってもいい。(3戦連発は)恥ずかしい」と断じた。

 ロペス、梶谷、宮崎にもアーチを許し、16年9月23日のDeNA戦(東京D)以来となる1試合6被弾。天敵の弱点を洗い直し、この先、必ず来る剣が峰への糧とすれば、この1敗も高い授業料ではない。(西村 茂展)

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