【巨人】岡本、2戦連発「ギョーザ賞」9号!「食べたかったので良かった」

スポーツ報知
8回2死一、三塁、左越え9号3ランを放つ岡本(カメラ・関口 俊明)

◆巨人8―0広島(22日・宇都宮)

 打った瞬間に岡本は確かな手応えを感じた。左翼上段に打球が吸い込まれると、宇都宮のファンは大歓声を送った。5点リードの8回2死一、三塁。2ボールから長井の高め直球を振り抜き、2戦連発となる9号3ランを放った。「打った瞬間にいったかなと思いました。(チームが2)連敗していたし、勝ててよかったです」。直前に吉川尚の盗塁が由伸監督のリクエストによってアウトからセーフに覆ったことで巡ってきた最終打席を生かし、今季5本目の3ランで坂本勇と並ぶチームトップタイの31打点とした。

 この1本で中堅フェンスに広告のある「健太餃子 宇都宮餃子館」からホームラン賞として賞金が贈られた。試合後、若き大砲は「ギョーザを食べてみたかったので良かったです」と笑顔。移動日となった前日(21日)はご当地名物を食べず。実際に本人にギョーザが贈呈されるわけではないが、宇都宮のファンを喜ばせる一打で2ケタ本塁打に王手をかけた。

 初回の打席では首脳陣の高い信頼も表れた。1死満塁。3ボールとなってもベンチから「待て」のサインは出ない。4球目、高めの直球を捉えた打球は三塁へのゴロとなったが、併殺崩れの間に先制点をもたらした。相手の先発・中村祐は先頭の坂本勇の打球が左膝近を直撃。一度ベンチへ下がりマウンドへ戻ってきたが、制球が乱れて2四球を絡めてつくった最初の好機だっただけに、貴重な1点だった。

 岡本は3回に右前安打、6回に中前安打を放ち、3安打4打点の大暴れでチームの広島戦の連敗を4で止めた。これで地方球場では25打数13安打で打率5割2分と驚異的な数字を残している。それでも、初回、4回に得点圏で安打が出なかった場面を反省材料に挙げるなど、まだまだ満足することはない。「また、明日頑張ります」。どっしりと中軸で構える背番号25の存在は頼もしさを増すばかりだ。(後藤 亮太)

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