【巨人】菅野、江川卓に並ぶ18度目2ケタK…完投も通算7度目の0―1敗戦

スポーツ報知
5回1死、糸井(手前)に右越え先制本塁打を打たれた菅野(カメラ・保井 秀則)

◆阪神1―0巨人(25日・甲子園)

 目の前のできることに全力を注いだ。菅野は気迫で追加点を阻止した。0―1の6回。無死三塁から福留を遊ゴロ、ロサリオを空振り三振。最後は前の打席で先制ソロを浴びた糸井を152キロ直球で押し込んで三邪飛に抑え、右拳を強く握った。8回122球4安打1失点完投。完封負けも、マウンドに立ち続けた。

 「いいピッチングだったと言って片づけたらそこまでなので。一発打たれて1―0で負けたら…。表現は難しいですが、そこで全部自分を責めたらこの先、苦しくなってしまう。0点に抑えれば負けないかもしれないですが、いろいろ考えさせられるゲームでした」

 序盤から圧巻だった。5回1死まで打者13人をパーフェクト。ここで糸井に2ボールから真ん中に入ったカット系の137キロを右翼席へ運ばれた。6年目、甲子園で通算13登板目で初被弾。先取点を与えた点は反省しながら、その後の2死満塁で植田を外角低め152キロで見逃し三振。7回も1死二塁から連続三振に抑え、最少失点で踏ん張った。

 「状態は前回に比べて良かった」と10奪三振。半分の5個が走者得点圏で奪った。今季70奪三振はリーグ最多。通算18度目の2ケタKは巨人では怪物・江川卓に並び6位タイとなった。

 今季9登板目で、4完投は山口俊と並び12球団最多タイ。打席でも3打席で岩貞に計18球投げさせ、執念を見せた。自身の連勝は5で止まったが斎藤投手総合コーチは「あんないい投球はない。8回までいってくれたし、責められない」とエースの力投をねぎらった。(片岡 優帆)

 ◆0―1黒星は7度目

 巨人の阪神戦での0―1敗戦は、この日と同じく菅野と先発で投げ合った岩貞に、プロ初完封勝利を献上した16年5月27日(東京D)以来だ。

 チームが0―1の試合で菅野に黒星がついたのは、昨年8月12日の広島戦以来、7度目(完投負けは2度目)。先発試合のスコアが0―1で7敗以上した巨人投手は菅野が6人目になる。

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