【巨人】大城、浜風関係なし2号!左打者としてチーム2年ぶりの甲子園弾

スポーツ報知
2回1死、大城が右越え2号ソロを放つ(カメラ・保井 秀則)

◆阪神5×―4巨人(26日・甲子園)

 浜風をものともせず、打球を右翼席中段まで運んでみせた。甲子園が静寂に包まれる中、大城はゆっくりとダイヤモンドを1周した。1点リードの2回1死。小野の134キロのスライダーをバットに乗せ、2号ソロを放った。「感触はあったので、(スタンドに)いくと思いました」。4月8日のヤクルト戦(神宮)以来、約1か月半ぶりのアーチに、ベンチに戻ると笑みを浮かべた。

 強打者を証明する一発となった。巨人の左打者が甲子園で本塁打を放つのは、16年のギャレット以来、日本人では15年の阿部以来だった。右から左へ吹く甲子園の浜風の影響で、左打者の打球は押し戻されることが多々あるからだ。それだけに、由伸監督は「この甲子園であっち(右翼)にあそこまで飛ばすというのはね、なかなかないなと思ったね」と絶賛した。

 特別な場所で再び輝きを放った。東海大相模高では3年夏の甲子園で準優勝に輝くなど、春夏合わせて出場した全6試合で安打を記録するなど、甲子園の“申し子”として活躍した記憶が刻まれている。「いい印象は残っています」。プロではオープン戦を合わせて6試合目で初めて立った舞台。1打席目で本塁打、9回には先頭で右前打を放つなど、“聖地デビュー戦”でプロ3度目のマルチ安打を記録した。

 守備でも7回に盗塁を刺し、ピンチの芽を摘んだ。チームは3連敗となったが、攻守でドラ3ルーキーが存在感を放った。(後藤 亮太)

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