【巨人】ドラ1鍬原、31日の日本ハム戦で初登板初先発決定!28日1軍合流

スポーツ報知
31日の日本ハム戦に登板することになった鍬原

◆阪神5×―4巨人(26日・甲子園)

 巨人は今季初のサヨナラ負けで3連敗。貯金がなくなり4位に転落した。先発の田口が5回10安打4失点。最後は沢村が踏ん張りきれなかった。ゲレーロを中軸から7番に下げ、5番の亀井が適時打、6番・長野が2ランを放ったが、接戦を落とした。チームの調子が上がらないなか、ドラフト1位・鍬原拓也投手(22)が31日の日本ハムとの交流戦(東京D)でプロ初登板初先発することが正式決定した。2軍で結果を残しチャンスをつかんだ右腕が、巨人を上昇気流に乗せる。

 黄金ルーキーが満を持して本拠地・東京Dのマウンドに立つ。鍬原はこの日、G球場で行われた2軍練習に姿を見せなかった。通常、ファームは登板日に関係なく全選手、月曜日が休日だが、31日の日本ハム戦でプロ初登板初先発することが正式に決まり、登板日から逆算して休養日となった。28日の先発投手練習から1軍合流することも決定。デビューの舞台が整った。

 右肘の状態が思わしくなかったため、2月のキャンプは3軍。3月25日の青学大との交流戦でプロ初実戦に臨んだ。その後の2軍公式戦では5登板で2勝2敗、防御率2・39。自己最速の154キロを計測し、鋭いスライダーとシンカーなど変化球も好調で、26回1/3を投げて37奪三振を誇る。

 斎藤投手総合コーチは以前、鍬原について「2軍で中6日でしっかり100球投げてから」と昇格の基準を話していた。前回20日のファーム交流戦・阪神戦(淡路)に中6日で先発。プロ初の100球超えとなる107球で7回3安打1失点、11奪三振と好投し、「いつ(1軍に)呼ばれてもいいように準備します」と決意を示していた。

 首脳陣は、10日の阪神戦(東京D)で1軍今季初登板初先発して白星を挙げ、登板機会なしで2軍調整中の内海も高評価。先発がもう一人必要になる31日の日本ハム戦について、鍬原との二択で検討してきた。今回は好調さと勢いを買って鍬原を抜てきするが、他の先発陣の不調が続いた場合など、内海がいつでも昇格できる準備ができている。

 昨年も、右肘手術で出遅れたルーキー畠が7月から1軍に昇格し、6勝を挙げた。その畠が現在、腰痛のため本格投球再開のメドが立たない中、鍬原にかかる期待は大きい。4年ぶりのリーグ優勝、日本一を目指す由伸巨人に新風が吹く。

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