【巨人】犠飛?完全捕球?落球?珍プレーで試合終了…ゲレーロ「初めて見た」

スポーツ報知
9回1死満塁、長野の左飛を左翼の中谷が捕球したかに見えたが…完全捕球ではないという判定に(カメラ・小梶 亮一)

 巨人は27日、甲子園球場で阪神戦に臨み、1―9で3連戦3連敗を喫した。

 幕切れは珍しい形となった。1―9の9回1死満塁。長野がレフト後方に高々とフライを打ち上げた。誰もが犠飛で1点と思った瞬間、中谷がグラブに一度白球を収めてから落球した。

 三塁塁審の土山はアウトのジェスチャーをしかけてからセーフと両手を横に広げ、完全捕球も認めないという判定を下した。

 三塁走者の岡本はタッチアップでホームへ。ただ、二塁走者のマギーと一塁走者の亀井は完全捕球後の落球と判断してスタートを切れず、それぞれの塁で止まったまま。この間に阪神守備陣の送球が三塁、二塁とわたって2人はフォースアウト。何が起きたのか観客もつかめず、騒然とする空気の中、審判が場内アナウンスで試合終了を宣告。由伸監督が「完全捕球では」と抗議も、覆らなかった。

 完全捕球後の落球なら長野の記録は犠飛で得点が認められるが、この判定により長野の記録はレフトゴロで得点も認められず、珍しい形で試合終了となった。

 試合後、大西外野守備走塁コーチは「完全捕球に見えたんだと思う。走者は責められない。ケーシー(マギー)も(二塁から三塁に)いこうと思ったみたいだけど、点差もあったし(もし完全捕球でアウトの判定だとしたら、飛び出すわけにいかないため)いけなかったようだ」と話した。

 大差のついた試合だったとはいえ、これが1点を争う接戦だとしたら大きな分岐点になるプレーだった。試合後、土山塁審は「完全捕球ではありません。あれはリクエストの対象外です」と説明。長野の次打者としてネクストサークルでこのプレーを目にしたゲレーロは「初めて見たよ」と話し、マギーをなだめていた。

巨人

×