【巨人】元ドラ1村田に2年連続で白星献上…緩急駆使の術中にはまる
スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人2―4日本ハム(31日・東京ドーム)
一瞬上がった歓声は、ため息に変わった。7回、1点差にし、なお2死三塁。代打・阿部の放ったライナーは中堅手の正面を突いた。終盤に粘りを見せたが、一歩及ばず悔しい敗戦。由伸監督は「なかなかもう1点というところがつながらなかった」と、二の矢を放てなかったことを指摘した。
スタートは上々だった。初回1死、この日、2番で起用した陽岱鋼が死球で出塁。すかさず二盗を決め、岡本の適時打を呼び込んだ。機動力でゆさぶり、中軸がかえす。理想的な攻撃で先制に成功した。「初回、岱鋼がいい走塁をしてくれたし、そこは良かったんだけど、その後がね」と、中押しができず、村田を立ち直らせてしまった。
直球は140キロ台中盤ながら、カーブ、スライダー、フォークを交え、緩急を駆使する相手の術中にハマった。「一番やられたくないやられ方」と、吉村打撃総合コーチは悔いた。07年にドラ1で指名した右腕に、昨年のNPB初勝利に続き2年連続で白星を献上する結果となった。
交流戦最初のカードを負け越し、借金は再び2となった。1日からは敵地・京セラDに乗り込んでのオリックス3連戦。5月は9勝14敗1分けと苦しんだが、月が替わればツキも変わるはず。切り替えて進んでいく。(西村 茂展)