【巨人】今村「気持ち」で打順2巡目の被打率上昇を克服…救われた師匠の言葉

スポーツ報知
勝利にお立ち台でガッツポーズする今村

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人3―1楽天(6日・東京ドーム)

 巨人は、今季初先発の今村が673日ぶりの白星を手にし、チームの連敗を3で止めて3位に浮上させた。6回を無四球で4安打無失点の好投。初回にゲレーロが左翼へ5試合ぶりの10号2ランで先制し援護した。

 今季、今村の2軍成績は9登板で1勝1敗、防御率3.89。決して最初から好調だったわけではない。先発すると、序盤は抑えるが、打順が2巡目に入って痛打される傾向が出ていた。

 中盤に打たれる理由を自問自答し、技術を修正しようとしても、なかなか答えが見つからない。壁にぶつかりかけた時、救ってくれたのは名伯楽・小谷2軍投手コーチの言葉だった。

 「お前は技術はちゃんとしたものを持っているんやから、ここ(心)や」

 この言葉で一気に視界が晴れた。「やっぱり気持ちですね」。ピンチでも小細工に走らず、強気で立ち向かう大切さを再確認した。

 昨年途中から食事量を意識的に増やし、4キロ増の86キロになって球威が増した。この日、勝負どころの5回に見せた強気の投球。ファームでお世話になった師匠も喜んでいるに違いない。(巨人投手担当・玉寄 穂波)

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