【巨人】坂本勇、16本目の先頭打者弾「最初に打てて良かった」交流戦ではトップの5本目

スポーツ報知
1回、坂本勇が右越えに先頭打者本塁打を放つ

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人3x―2西武(10日・東京ドーム)

 まさに先制パンチ。坂本勇が、豪快にバットを振り抜いた。徐々に大きくなる歓声に迎えられるように、大きな弧を描いた打球は右翼席に吸い込まれた。「フォロー(スルー)までしっかり、強いスイングができました。最初に打ててよかったです」。初回先頭。フルカウントからの7球目、ウルフの外角カットボールをはじき返した。9日の逆転V3ランに続き、2戦連発の8号ソロ。自身16本目となる先頭打者弾だが、交流戦に限れば12球団トップの5発目だ。

 この試合の5回終了後。大型ビジョンを使ってグラウンドで行われる「キャップシャッフル」というイベントに参加したのは、坂本勇ファンだというちびっ子だった。イベントの最後に「もう一回ホームランを打ってください!」と元気よくお願いされると、背番号6は守備に就く直前に歩み寄り、「任せとけ!」と言わんばかりにガッチリ握手した。その後の打席では凡退して約束のアーチは実現せず、本人としては少し悔しさが残っただろうが、先頭弾でチームに勢いをもたらしたことに違いはない。

 接戦を劇的なサヨナラで制し、交流戦4カード目で初の勝ち越しをもぎ取った。「終盤に点を取ることがすごく大事。強いチームはそういう展開の試合が多いので、そうなっていかないといけない」。先陣を切るのも、勝負どころで決めるのも、どちらも坂本勇の得意分野。交流戦最後の6連戦(対ソフトバンク、ロッテ)も、頼れる男が何とかしてくれるはずだ。(尾形 圭亮)

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