【巨人】長野、内海の“宣戦布告”に「コテンパンに打ちたい」でも本心は…

スポーツ報知
契約更改を終えて会見する長野

 巨人から炭谷銀仁朗捕手(31)のFAによる人的補償で西武へ移籍した内海哲也投手(36)が21日、埼玉・所沢市の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は「27」。人的補償での移籍後では史上初となるシーズン2ケタ勝利を誓った。今季限りで巨人を現役引退した山口鉄也氏(35)が、内海への感謝の思いを激白した。また巨人の長野久義外野手(34)は、東京・大手町の球団事務所で、3000万円増の2億2000万円(金額は推定)で契約を更改し、内海の移籍を寂しがった。巨人は全選手が契約を更改した。

 先輩からの名指しを受け、長野が燃えないわけがなかった。内海が新天地での会見で「長野や坂本(勇)と対戦できれば」と口にしていたことを伝え聞くと「交流戦や日本シリーズでやる機会があったら、コテンパンに打ちたいと思います」と、長野流のエールを送った。

 それでも本心は「さみしいの一言です」。移籍が決まった当日に自ら連絡を取ったことを明かし「後輩の前だったので明るく、普通に話されていたと思います」。長年にわたってお世話になった先輩との別れに寂しさは募ったが、交流戦、日本シリーズなどグラウンドで再会する機会はある。

 そのために、まずは定位置を確保する。今季は8月30日の広島戦(東京D)で背筋痛に見舞われ、4年ぶりに故障で2軍落ち。打率2割9分、13本塁打、52打点をマークしたが、入団9年目で初めて規定打席に達しなかった。チームも球団史上最長タイの4年連続V逸となり「終盤にチームを離れたことは申し訳なく思いますし、4年連続でリーグ優勝を逃していることがすごく悔しい」と責任を背負った。

 3000万円増の2億2000万円で契約更改した後の会見では、昨年と同様に自主トレの地は明かさず。極秘トレを行い、広島からFAで丸が加入することで激しさを増す外野のレギュラー争いに向けて万全の準備を整える覚悟だ。「毎年優勝したい思いでやっている。それでも優勝できなかったので、もっと強い気持ちでみんなで勝ちにいきたい」。その先頭に長野が立ち、チームを引っ張っていく。(後藤 亮太)

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