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バックスクリーンへぶっとばす「ダイナマイト・シンゴ」をもっと撮りたい

2017年5月16日16時0分  スポーツ報知
  • 石川が1面を飾った、16年11月13日付のスポーツ報知

 開幕から1か月半、巨人のスタメンに名を連ねているのは補強の目玉だったFA入団の陽岱鋼(30)でなく、将来の主砲として期待される岡本和真(20)でもなかった。パンチ力のある打撃が売りの「ダイナマイト・シンゴ」の異名を持つ、24歳の石川慎吾が奮闘している。

 石川の“巨人デビュー”は鮮烈だった。トレードで日本ハムから移籍して間もない昨年11月12日。宮崎秋季キャンプの韓国・ハンファとの練習試合で、サンマリンスタジアムのバックスクリーンへ推定130メートルの決勝2点本塁打。センター方向に向かって高々とバットを突き上げたフォロースルーの”ダイナマイト・シンゴ”の写真は、翌日のスポーツ報知の1面を飾った。

 石川は日本ハム最後の行事となった納会で「報知の1面に載ったよ」と報告。入社1年目の私にとっても、9月に写真部配属されてから初めて取材した巨人戦で1面掲載された印象深い一枚。打った本人の記憶に残る一枚となったこと、また新戦力の可能性にスポットライトを当てる一枚が撮れたことに、自分自身も心が弾んだことを思い出す。

 秋季キャンプでアピールに成功した石川は今年の春季キャンプを1軍でスタートした。エース菅野との真剣対決では三塁打を放ち、オープン戦では本塁打0ながら打率・259で6打点、得点圏打率は・333と勝負強さをアピールし開幕1軍をゲットした。開幕当初こそ岡本がスタメン出場で、石川は代打での起用が中心だったが、ライバルの岡本は期待された打撃で結果を出せず2軍へ。そしてめぐってきたチャンスを石川は見事に掴んだ。

 4月15日の中日戦(ナゴヤD)以降はここまで23試合中20試合でスタメン出場。同28日のヤクルト戦(神宮)で移籍第1号を放つと、5月5日からの中日3連戦(ナゴヤD)では初戦でマルチ安打、2戦目はタイムリー、3戦目の最終回には右越え2号ソロを放った。セ・リーグの投手の対策やアプローチについて「僕はスタメンで出る時は毎回、(坂本)勇人さんからいろんな情報を聞いてます」と話しており、貪欲に教えを乞う姿勢も新天地での活躍に結びついているようだ。

 日ごろから「僕らは野球でご飯を食べている立場。結果と価値をこだわらないといけないし、あきらめたら応援してくれる方にも失礼になる」と話す背番号49。あきらめないガッツあふれるプレーと向上心はチームを活気づかせている。

 今月10日の阪神戦と13日の広島戦では、1番を任されるまでになった。15日現在の打率は・280、本塁打3本、打点7。出塁率と長打率を合わせたOPSは・800。坂本勇、阿部、マギーのクリーンアップ以外の調子が上がらないジャイアンツ打線で気を吐いている。

 あのバックスクリーンにホームランをぶっとばす、最高に絵になる“ダイナマイト・シンゴ”を、これからもたくさん撮りたい。(記者コラム 小林泰斗)

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