松山、1イーグル5バーディーで手応え4位

スポーツ報知

◆米男子プロゴルフツアー セントリー・チャンピオンズ最終日(7日、米ハワイ州カパルア・プランテーションC)

 12位から出た松山英樹(25)=LEXUS=は1イーグル、5バーディー、ボギーなしの66と伸ばして、通算14アンダーの4位で2018年初戦を終えた。目まぐるしく変わる天候の中、世界屈指の精度を誇るアイアンショットがさえ渡った。世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(33)=米国=が首位で出て65で回り、24アンダーで圧勝。昨夏以来のツアー通算17勝目で、08年のツアー参戦後11年連続Vとなった。

 約3週間のオフ明けの新年初戦を、好スコアで締めくくった。松山は強風の中でも、得意のアイアンでグリーンを外したのは2度だけ。ボギーなしの66。小雨や晴れ間と天気が変化する中で7打伸ばし、15、17年に続く3大会連続のトップ5となる4位。昨年の優勝者しか出場できないエリート大会での好成績に、「思った以上のプレーができた。いいスコアが出せて良かった」と、満足げな表情を見せた。

 スタート時点で首位と9打差。逆転Vの望みはほぼなかったが、ベストを尽くした。7番から5ホール連続で2~3メートルのチャンスを逃し、「ミスパットもあったが、めちゃくちゃいいパットを打っても入らなかった」と悔しがった。後半は12番で3メートルのバーディーパットを沈め、15番は残り227ヤードの第2打を4アイアンで3メートルにつけ、18年初となるイーグル。16、17番でも3メートル半を沈めてスコアを伸ばした。

 「やっぱりいいスコアで回ると気分がいい。アイアンは思い通りに打てるようになってきた」と表情も緩む。次週はオフ。昨年12月の束の間のオフは、契約先へのあいさつ回りや取材、愛媛の実家への帰省などで、練習に没頭する時間はなかなかつくれなかった。「年末と違ってゴルフばっかりできるので、この2週間しっかりやりたい」と、ショット、パットともに打ち込みに励む。

 次は25日開幕のファーマーズ・インシュアランス・オープンに出場予定。「この試合でつかんだこともある。課題も見つかったのでしっかりと練習し、これからメジャーに向けて仕上げていくことが大事になる」。世界ランク5位の日本のエースは、新しい1年の大目標をしっかり見据えた。

 ◆松山の米ツアー本格参戦後の新年初戦

 ▽14年1月(ファーマーズ・インシュアランス・オープン) 左手親指付け根の故障から8週間ぶりに復帰し63位発進。最終日は69で通算5アンダー16位。

 ▽15年1月(現代自動車チャンピオンズ) 第2日、第3日とともベストスコア66で通算17アンダーの首位タイ。最終日は70で1打及ばず20アンダー3位。

 ▽16年1月(ファーマーズ・インシュアランス・オープン) 68で8位発進も第2日に76と崩れ予選落ち。

 ▽17年1月(SBSチャンピオンズ) 4差7位発進し、第3日はベストスコア66で2打差2位。最終日は70で通算19アンダー2位。

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