岡山絵里、POでみなみ下し涙の初V

スポーツ報知
初優勝した岡山絵里(左)は母・敬子さんと優勝杯を手に笑顔を見せる

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス最終日(27日、兵庫・関西GC)

 ツアー本格参戦3年目の岡山絵里(21)=ニトリ=が初日から首位を守る完全優勝で涙の初優勝を飾った。5バーディー、1ボギーの68で回り、通算13アンダーで新人の勝みなみ(19)=明治安田生命=に並ばれたが、18番で行われたプレーオフ(PO)1ホール目をパーで制した。最終日最終組は5回目、トップ10も14回あり、悔しさをバネに栄冠をつかんだ。

 50センチのウィニングパットを沈めると、岡山は右手を高々と突き上げた。PO1ホール目、ナショナルチームでともに戦った2歳下の勝を退け「めっちゃうれしい。ずっと悔しい思いをして、報われた」と涙を流した。

 本格参戦3年目を迎え「今年が勝負。優勝を逃したらズルズルいってしまう。2位じゃ名前も覚えてくれない」と危機感は相当なものだった。優勝争いに敗れると、自宅で「またアカンかった」と弱音を漏らすことも。2週前は55位に沈み「どんどん落ちてしまうのではないか」。動画で良い時のスイングを何度も見直し、必死にもがいた。母・敬子さんは「今年は苦しかった」と思いやった。

 最終日最終組は5度目。失速する課題克服のため、パットの名手・鈴木愛(24)からフォローを出す打ち方を習い「ミスパットが減った」。大阪出身者のツアー優勝は1998年の高須愛子以来3人目だ。「普段は(関西出身らしく)せっかちだけど、POの時は急がず、何ホールでもやる気持ちだった」。ようやく手にした優勝の味は格別だった。(岩原 正幸)

 ◆岡山 絵里(おかやま・えり)1996年6月4日、大阪・交野市生まれ。21歳。父・宗成さんに勧められ8歳でゴルフを始める。大商大高で関西女子アマなどで優勝し、2014年に日本代表に選出。15年7月のプロテストに一発合格。昨年は賞金ランク26位で2年連続でシード獲得。家族は両親、兄2人、姉。161センチ、64キロ。

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