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ファインダー越しに感じた宮里藍さんの“プロ意識”

2018年5月15日16時0分  スポーツ報知
  • 1番、現役時代と変わらない力強いティーショットを放つ宮里藍さん(カメラ・相川 和寛)
  • 8番、バーディーパットを決めた宮里藍さん(右)と拍手する鈴木愛(カメラ・相川 和寛)

 しなやかなスイングから放たれたドライバーショットは、フェアウェーの真ん中に着弾した。周囲からは「ナイスショット!」の声が飛び交う。打球を見つめる晴れやかな表情を撮影しようと、1番ティーグラウンドには私たちカメラマンのシャッター音が響き渡った。昨年限りで現役を引退した元女子プロゴルファーの宮里藍さん(32)。ワールドレディスサロンパス杯(5月3~6日、茨城ゴルフ倶楽部・西コース)のプロアマ戦(同月2日)に彼女が“アマチュア”として出場した時の一幕だ。

 現役時代と何一つ変わりない宮里さんを撮影していて感じたのは“プロ意識”の高さだ。プロアマ戦は大会を主催するスポンサー関係者らとプロが一緒にラウンドするもの。普段の真剣勝負とは違い、プロとアマチュアが和気あいあいとした雰囲気でプレーする。各ホールが終わるたびに、アマチュアは次のティーグラウンドに向かうが、プロは1~2分ずつグリーンの様々なところをカップに見立て、ラインの確認を行う。同組の鈴木愛(24)=セールスフォース=がグリーンの確認を行う中、“アマチュア”である宮里さんも同じようにパターを打っていた。当初、私は「現役時代の習慣が抜けてないのかな」と単純に思っていた。

 しかし、プロアマ戦の途中で宮里さんが大会3日目の5日にテレビ中継でラウンドリポーターを務めることを知り、その考えが浅はかだったと気づかされた。これは私の完全な憶測だが、その中継で少しでも詳しくコースについて話ができるように準備をしていたのではないか。「グリーンのあの位置からカップを狙うと思ったよりフックする」「予想以上にグリーンが固くなっている」―。プロアマ戦後に宮里さんの取材対応がなかったため、確認は取れなかったが、彼女の行動の裏にはリポーターとしての“プロ意識”があったのではないかと思っている。

 8番グリーンでは約5メートルのバーディーパットを決め、「世界一のパット」と称された実力を見せた。ラウンド中にはアマチュアのショットに対して「今のはタイミングが良かったけど、少し右を向いてましたね」などと的確にアドバイス。同組の鈴木は「ゴルフだけでなく、プロとしてのホスピタリティーが素敵だと思ったし、そういうところを学びたい」と感心しきりだった。

 プロゴルファーを引退し、次のステージに歩みを進めた宮里さん。彼女から“プロ意識”を持って仕事に取り組む大切さを、ファインダー越しに教えてもらった気がする。(記者コラム 写真部・相川 和寛)

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